弾力繊維であるエラスチンは、血管や臓器を伸縮させる効果があるので非常に大切な役割を担う物質です。
減少すれば血管が硬くなる動脈硬化はもちろんの事、笑った時のお肌の小じわ等が元に戻らなくなってしまいます。
なので美肌を気にする女性としては、是非ともエラスチンが多く含まれる食べ物が知りたいはずですので、紹介いたします。
普段の食生活で食べている食品に含まれているので、高価なサプリメントを摂らずとも摂取する事ができますので。
この記事は
エラスチンの効果は小じわの回復等、肌の弾力保持でベッドのスプリングのようなもの
の後編みたいなものですから、まずはそちらをご覧になる事をおすすめいたします。
そちらをご覧になれば、エラスチンが体のどこに含まれて、どの様な働きをするのかが一目瞭然です。
エラスチンが含まれている食べ物
エラスチンが多く含まれている代表的な食べ物は下記になります。
牛
牛はエラスチンが多い動物です。
特に大動脈に多く含まれています。
食品として購入する場合は、牛すじ肉をおすすめです。
豚
こちらも大動脈に多く含まれていて、サプリメントの原料としても使用されます。
食品としては、豚のすじ肉がおすすめです。
カツオ
伸縮と拡張を繰り返す心臓部分に多く含まれています。
馬
馬の場合は腱や靱帯に多く含まれています。
あれだけ激しい走りをし続ける馬ゆえに、腱や靱帯に含まれる量が多いのでしょう。
馬肉というのは、あまり出回っていないので希少です。
エラスチンが壊れる事で起こる病気
エラスチンが壊れる事で発祥する病気に、先天性の皮膚疾患なので発祥する人は稀ですが「弾力繊維性仮性黄色腫」といったものがあります。
この病気は生まれながらに体内のエラスチンが少ないため、首や顔等のしわが目立ち、皮膚がたるんで落ちてきます。
いかに肌の弾力を保つのに重要な役割を果てしているかというのが分かります。
エラスチンは壊れたら元に戻らない
エラスチンは壊れたら元には戻りません。
10代の肌がパンパンに膨らませた風船と仮定するなら、エラスチンが減少した40代の肌は空気が抜けてしぼんみ、シワシワになってしまった状態です。
そのシワシワが元通りにならないのと一緒で、1度壊れたエラスチンは元に戻りません。
エラスチンの生成には時間がかかる
壊れたら元に戻らないエラスチンゆえに、新陳代謝によって古いエラスチンが分解されて新しく作られるのを待つしかありません。
ただ加齢によって合成能力が衰えるため、真皮の中のエラスチンの含有量というのは10代をピークに減少します。
含有量がピーク時の10代の肌が弾力に富んでいるのはしごく当たり前ということになります。
また、コラーゲンに比べてエラスチンは新陳代謝するのが10倍以上時間がかかると言われています。
エラスチンは紫外線によって破壊される
同じエラスチンでも、臓器等の体内にあるのは壊れづらいのに、なぜ肌に含まれるのは壊れやすいのでしょうか?
花王のスキンケア研究所副主席研究員の山崎律子氏によれば
「紫外線がエラスチンを変性させるという事が判明した」
という事です。
紫外線によって、エラスチンを破壊するエラスターゼ等の酵素が活性化するのが原因です。
その例として、トラックやタクシードライバーさん等が、太陽が当たっている方の顔半分だけに異様に皺が発生している場合があります。
「紫外線はお肌の敵」というセオリーが科学的に解明されたわけです。
エラスチンは大事に大切に
この様に
- 肌の中に含まれる量が少ない
- 壊れたら元通りにはならない
- 生成されるのが遅いので入れ替わりが遅い
- 破壊されやすい
と、エラスチンには非常に不利な要素が備わっています。
ですので紫外線には気をつけて大切に大事にしなければなりませんし、含まれる食べ物をしっかりと摂取する事が必要となります。
そのかわりに、大切にケアした場合は無頓着な人よりもはるかに恩恵を受けられることになります。
きちんとケアしてライバル達に差を付けましょう。