お肌のケアのためにはコラーゲンばかりが注目されますが、実は皺やたるみ等ができない様にするための弾力性保持のためには、エラスチンが重要です。
エラスチンがが減少したり変性したりすると肌に弾力性が無くなり復元力が弱くなります。
その結果、笑った時の目尻の小じわ等が戻りづらくなり、最終的にはくっきりとした皺になるのです。
こういった効果から、エラスチンというのはベッドのマットレスのスプリングと表現するのがぴったりです。
沈んだベッドのマットレスが元通りになるのは、スプリングの効果以外の何者でもありません。
ちなみにコラーゲンとはマットレスの形自体を形成している材質と例える事ができます。
皮膚に関する権威でいらっしゃる須賀康教授から語られたエラスチンの効果・作用について迫ってみましょう。
エラスチンは肌の真皮にある弾力繊維
肌というのは下記の様に、一番外側の表皮と、その奥の真皮から成ります。
コラーゲン重量が70~80%
エラスチン重量が2%
真皮の中でエラスチンが占める重量は約2%と少ないですが、コラーゲンの間をバネの様に張り巡らされています。
弾力繊維であるエラスチンは伸縮する性質を持っているため、コラーゲンを支えて肌の弾力やハリを保つのになくてはならない物質です。
まさに前述した様にベッドのマットレスのスプリングの効果を担っているのです。
エラスチンは体内で重要な働きをしている
弾力繊維ゆえに肌の弾力やハリを保つのに重要なエラスチンですが、その効果ゆえに真皮以外にも体のあちこちで重要な働きをしているのです。
部位 | エラスチン[%] | コラーゲン[%] | その他[%] |
---|---|---|---|
皮膚 | 2.1 | 71.9 | 26.0 |
大動脈 | 24.0 | 32.0 | 44.0 |
肝臓 | 0.3 | 3.9 | 95.8 |
靭帯 | 75.0 | 17.0 | 8.0 |
血管はエラスチンの効果によって弾力性を保持しているため、エラスチンが減少すると心筋梗塞や動脈硬化等が発生しやすくなります。
内臓も弾力性が必要なのでエラスチンは欠かせない存在です。
靭帯は日常的に伸び縮みを繰り返すので、エラスチンが大部分を占めるわけです。
そして皮膚にいたっては、例えば顔の皮膚は表情によって常に動き伸縮を繰り返します。
しなやかに伸びたり曲がったり、そして元通りになるためには弾力性の役割を担うエラスチンが必須です。
2.1%と意外と皮膚に含まれる割合は少ないのですが、肌は表面積が大きいのでエラスチンが1番多く占めるのは皮膚という事になります。
エラスチンが多く含まれる食べ物
エラスチンの重要性が分かったところで、一体どの様な食べ物に多く含まれているのでしょうか。
意外や意外、身近にある食べ物で普段食べている食品に多く含まれています。
エラスチンはこんな食べ物に含まるのでサプリを摂らずともおいしく摂取できるのです
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