モデル・タレントとして活躍中の徳澤直子(とくざわなおこ)さんが2014年8月20日のブログ記事で、3歳になったばかりの子供が手術をする事を発表しました。
「生まれ持ったものを綺麗にしてこの先安心して過ごせるため、の手術」
という意味深な言い方からして、何か障害をお持ちなのかと思ってしまいます。
でも障害でも何でもなく、耳瘻孔(じろうこう)という病気です。
耳瘻孔とは
耳のすぐ前の部分に小さい穴が開いていて、そこから白い垢が出たり、臭い汁状のものが出たりする症状です。
ただしこの穴が開いている人は日本人の2~3%位です。
そしてその穴は生まれつきのものであり、先天性耳瘻孔という病気です。
耳瘻孔の手術の方法
徳澤直子さんは子供さんが耳瘻孔の手術をする事に対し
生まれた時から考えていたので少し覚悟を持って決断致しました。
とコメントしています。
「覚悟」という位ですから、少し大変な手術というのが想像できます。
というのも、耳瘻孔の手術は小学生位までだと全身麻酔を行い、3日か4日の入院が必要となります。
徳澤直子さんの子供は3歳なので、確実に全身麻酔と入院が必要になった事でしょう。
耳瘻孔の手術方法は、穴の部分をメスで切り取り、そして皮膚を縫い付けて完了となります。
画像で示すと こちら が分かりやすいでしょう。
なぜ先天的に穴が開いているの?
そもそもなぜその様な穴が開いているのでしょうか?
実は耳というのは、母親の腹の中で6個のパーツから出来上がります。
その6個のパーツが一箇所に寄ってきて耳という一つの軟骨が形成されるのですが、その時にうまくいかずに穴が残ってしまう場合があるのです。
穴といっても体の内部まで届いているわけではありません。
前述の手術画像で示される様に、通常は行き止まりとなっています。
大人だと入院は必要ない
耳瘻孔は女性に多くできる病気です。
徳澤直子さんの子供も娘さんです。
そして実は私も耳瘻孔を持っているのです。
症状はたまにしか出ませんが、無いに越した事はありません。
大人だと局所麻酔で30分位で完了し、入院する必要はありません。
徳澤直子の娘さんに勇気をもらいましたので、近々チャレンジしたいと思います。