俳優や画家を生業とする庄司哲郎(しょうじてつろう)が8月25日に覚せい剤取締法違反容疑で現行犯逮捕され、「とくダネ!」のキャスター小倉智昭(おぐらともあき)氏が資金源となっていたとネットニュースが流れたのが8月31日の夕方でした。
週刊文春webによる報道なので、真実味が非常に高いものと推測されます。
「俺に頼れるのは兄貴しかいないんです」と庄司哲郎からのメールに対して少なくない金額のお金を渡したとの事で、資金援助と思われてもおかしくはありません。
しかし実際に9月1日発売の「週刊文春2016年9月8日号」の記事全文を見てみると、庄司の絵画作品の才能に感激し、庄司が描く肖像画を購入するという形で生活のためのお金を渡していた事が判明しました。
庄司哲郎と小倉智昭の出会い
庄司哲郎は俳優として活動していたのですがいまひとつ芽が出ず、2000年に亡くなった肖像画家の実父の影響で絵画の道に入ります。
庄司が描いた肖像画作品の才能は高く評価され、コンクールでの受賞歴もあったのです。
その頃に知人を介して知り合ったのが小倉智昭だったのです。
小倉さんは庄司が描いた自身の肖像画に感激し、その後も
「庄司の絵には不思議な力がある」と絶賛。
CDジャケットの絵を依頼したり、テレビで紹介したりと活躍の幅が広がるように熱心に売り込んでいました。
と事務所関係者が語りました。
そして何より小倉自身が庄司の絵の一番のコレクターで、複数の絵を高額で購入し、画材や筆等を購入する資金を小遣いとして与えていたのです。
過去には50万円を提供した事も
庄司哲郎はFacebookでも活動していて、今年に入ってからも絵の注文が度々あった事を報告しています。
しかし
ほとんどタダ同然であげていたのです。
50万円もの値段で購入してくれたのは小倉さんぐらいでした。
と、庄司の知人は語りました。
そんなわけで困窮していた庄司は頻繁に小倉智昭と連絡を取っていました。
それが
「俺には頼れるのは兄貴しかいないんです」
「絵描きとして一旗あげるために力を貸してください」
という文言で、つまりお金を無心していたのです。
小倉は相手にしないどころか
「自由になるお金なんてそんなにないんだよ。だから50万円でいいか?」
と返信し、庄司もビックリしたと、前述の知人は語りました。
逮捕当日はお台場でお小遣いを渡していた
庄司哲郎が逮捕されたのは8月25日ですが、その日小倉智昭に会いにお台場まで行ったのには理由があったのです。
それは小倉の誕生日プレゼントを渡しに行ったのでした。
しかし小倉の誕生日はちょうど3ヶ月前の5月25日です。
つまり誕生日プレゼントを渡すというのは口実で、この半年近く1枚も絵が売れていない庄司が困窮し、小倉にお小遣いをもらうためだったと、前述の知人が語りました。
小倉の事務所に
「逮捕当日に30万円程度のお金を渡したとの証言がある」
と確認すると、
金額は分かりませんが、お小遣いということで、いくらか渡したようです。
と回答がありました。
才能をあきらめさせないために絵を買っていた
庄司哲郎が小倉と同じ事務所「オーケープロダクション」へと所属したのは、事務所関係者によれば2001年の頃との事です。
事務所に所属していた頃は、庄司の才能をあきらめさせないために、決して買わなくてもいい絵をお小遣い程度の金額で買ってあげてた事があったようです。
ただ3年ほど前に彼が事務所を辞めた後からはそのような援助は打ち切っています。
それ以来電話などでのやりとりはあったが、直接会う事はなかったはずです。
と事務所側からのコメントがありました。
このように庄司の才能を高く評価していたので、目をかけていたのです。
薬物中毒者特有のおかしな挙動に関しては、元々変わった人物だったので分からなかったそうです。
確かに私達の周辺の知人には一人や二人はおかしな人はいますが、それら全てが薬物を使用しているかといえばそんな事はないわけですし。
庄司哲郎が描いた作品である、ペ・ヨンジュンとマイケル・ジャクソンの肖像画がフェイスブックにアップされていました。
これだけの作品を生み出す才能があるなら、もはや重鎮となった小倉が目をかけるのも分かる気もします。
素晴らしいものを創造できるアーティストでも、それで生活していく難しさが垣間見えた一件だったのです。
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