乙武洋匡(おとたけひろただ)さんが、友人女性1人と銀座にあるレストランを訪れるも、店主に入店拒否されるという事が過去にありました。
その後の乙武洋匡氏の女性へのお盛んな行動が明るみになるにつれ、その友人女性も浮気相手の1人ではないかとも言われています。
話を元に戻します。
入店拒否された事により、つい冷静さを失ってしまいツイッターで店名をさらして批判した事により、名前が「TRATTORIA GANZO」というのが白日の元にさらされたのでした。
それによって店主、店主擁護派、乙武洋匡本人、乙武フォロワー60万人を巻き込んでツイッターが炎上したのです。
その経緯をまとめているサイトは多々ありますが、ツイートを埋め込んでいるだけのサイトも多く、いまいち分かりづらいので文章にして整理してみました。
2013年5月18日:銀座にあるレストラン「TRATTORIA GANZO」へ到着
この日の19時過ぎに、あらかじめ予約しておいた「TRATTORIA GANZO」へ到着した乙武洋匡と女性の友人。
この女性とは久しぶりに会ったのでした。
ただこの店が入っているビルは入り口に3段程の段差があり、乙武氏が乗る電動車椅子は入る事ができません。
また、よしんば段差を乗り越えられても、エレベーターは店がある2階には止まらないという変な仕様なので、階段で行くしかなかったのです。
ちなみにその事は店のホームページに書いてあります。
なので約100kgもある電動車椅子は「路上駐車」して体だけで入店するしかないのですが、同伴女性は身長150cm台と小柄なのでとても乙武氏をかかえて階段を登るのは無理なのでした。
何せ乙武洋匡さんは自己申告によると、身長107cm、体重にいたっては38kgもあります。
身長107cm、体重38㎏ RT @ka_nami: 乙武さんの体重は?
— 乙武 洋匡 (@h_ototake) 2011年5月31日
とても女性1人で運ぶのは無理でしょう。
条件が最悪
普段は事務所スタッフまたは友人男性が同伴しているので、路上駐車した後に体のみをかかえてもらい入店する事ができます。
また、デニムジーンズを履いていれば、乙武さんは実は自力で階段を登る事だって可能です。
ところがその日に限って事務所スタッフも友人男性もスケジュールの都合でおらず、また、スーツを着ていたのでまさか自力で階段を登るわけにはいきません。
スーツが汚れるどころか下手すれば破れてしまいます。
この様に条件が悪過ぎたのでどうする事もできませんでした。
なので友人女性に、体だけを店内までかかえて連れて行ってくれるように店の人に頼んでもらう事にしたのです。
女性が店内に入ると土曜夜なので店は忙しく、また、店主と大柄な男性ホールスタッフだけで切り盛りしていました。
幸いにもホールスタッフの方が
「今は手が離せなくて厳しいけど、手が空き次第迎えに行きます」
といってくれたので女性は安堵し、乙武氏のいる地上まで戻りました。
店主に入店を断られる
約10分待ったのですが迎えが来なかったため、再度友人女性が店に行きました。
その存在に気付いたホールスタッフが
「ひと段落しました」
と、地上まで迎えに行こうとすると、キッチンから出てきた40代と思われる店主が
「車椅子のお客様は事前にご連絡いただかないと対応できません」
と言ったのです。
女性が
「車椅子は置きっぱなしで友人の体だけでいいんですけど」
と説明するも
「他のお客様の迷惑になります」
と言われたのです。
店主の名誉のために言うと「他のお客様の迷惑」というのは、体の運搬に時間を取られると、料理を仕上がった最高のタイミングで出せなくなるという事なのかもしれません。
ただ店主の表情やニュアンスからは、その様な感じは伝わらなかったのかもしれません。
その場に乙武氏がいたわけではないので、何とも言えないですが。
その事にショックを受けた友人女性は泣きながら階段を降りてきました。
話を聞いた後、久々に会った友人が自分のせいでこの様な悲しい思いをした事に対し、申し訳ない気持ちで一杯になったのです。
店主と喧嘩
なすすべなく地上でたたずんでいると、店主が降りてきました。
乙武氏の姿を見るとギョッとしたのです。
手足がないからギョッとしたのか「あの乙武か」と思ってギョッとしたのかは分かりません。
そして
「エレベーターが2階には止まらないって、ホームページにも書いてあるんですけどね」
「ああ、そうでしたか。食べログを見てお電話したので…(ホームページは見ていない)」
「何を見たかは知りませんけど、予約の時点で車いすって言っとくのが常識じゃないですか?」
と、喧嘩腰の対応をされたのです。
本来ならここで大人の対応をする乙武さんだが、友人女性が泣いてしまった位の酷い対応に対して憤りもあったのでしょう。
思わず喧嘩腰の対応で返します。
「いや、それが常識なのか、僕にはわからないです。そもそも、僕はこれまで一度もそんなことをせずとも外食を楽しんできましたし」
店主は
「いや、常識でしょ」
と小バカにした様な笑みを浮かべながら言い放ちます。
その対応に怒り爆発したのか
「じゃあ、それが本当に常識なのか、広く世に問うてみましょうよ」
と言うと、店主は
「ええ、どうぞ」
と返したのです。
そして
「これがうちのスタイルなんで」
という冷たい言葉が最後のやりとりでした。
ツイッターで広く世に問うてみる
そして店主に宣言したとおり、Twitterで広く世に問うてみる事にします。
19時27分に
今日は、銀座で夕食のはずだった。
「TRATTORIA GANZO」というイタリアンが評判よさそうだったので、楽しみに予約しておいた。が、到着してみると、車いすだからと入店拒否された。
「車いすなら、事前に言っておくのが常識だ」「ほかのお客様の迷惑になる」――こんな経験は初めてだ。
続いて19時34分に
お店はビルの2階。
エレベーターはあるが、2階には止まらない仕組みだという。
「それはホームページにも書いてあるんだけどね」――ぶっきらぼうに言う店主。
「ちょっと下まで降りてきて、抱えていただくことは…」
「忙しいから無理」
「……」
「これがうちのスタイルなんでね」
以上、銀座での屈辱。
とツイートします。
現在はこのツイートは削除されています。
店主から謝罪ツイート
さすがに店主の方も申し訳なかったと思ったのでしょうか。
その後に謝罪のツイートをします。
@h_ototake 乙武様、GANZOの高田晋一と申します、私のスキルが
なかったばっかりに本日は御無礼申しわけありませんでした。少ないスタッフで営業しており、大変失礼なんですが、車椅子のお客様は事前に御連絡いただけないと対応しきれない作りになっております、— 高田晋一 ( Ganzo) (@takosin) 2013年5月18日
@h_ototake 事前に事情がわかっていれば入り口に近いお席にご案内して入店のストレスを軽減したり、ほかのお客様の入店時間をずらしてスタッフがご案内できる余裕を持たしたり対応させていただきました。本日は他のお客様のご案内が立て続いておりまして乙武様には大変ご無礼でしたが
— 高田晋一 ( Ganzo) (@takosin) 2013年5月18日
@h_ototake ご案内が困難と判断しお断りさせていただきました。お気分をがいされたと思いますが申し訳ありませんでした。もし次回タイミングが合いましたら是非宜しくお願いいたします。ganzo シェフ 高田 晋一
— 高田晋一 ( Ganzo) (@takosin) 2013年5月18日
乙武様のご来店お断りについて。 – インフォメーションを更新しました http://t.co/08cEmDIm5L trattoria GANZO
— 高田晋一 ( Ganzo) (@takosin) 2013年5月18日
本日乙武様の入店お断りした事について
皆様に大変ご迷惑をかけました。
この場を使い申し訳ありませんが申し訳ありませんでした。
詳しいことはhpに書かせていただきました。
シェフ 高田 晋一— 高田晋一 ( Ganzo) (@takosin) 2013年5月18日
そして
「これがうちのスタイルなんでね」
などとは言っていないともツイートしています。
しかしそれは絶対に嘘であり、言った事は確かだと乙武さんは言っています。
乙武洋匡も謝罪
乙武洋匡さんも後日自身のサイトで、この件について説明と同時に謝罪をします。
店名をさらす事はなかったんじゃないかという世間の問いに対しては
それについては深く恥じます。
ただ「こんな酷い対応をされた」と普段応援してくれる皆さんに泣き付き、愚痴を言いたかった。
そうでもしないとやりきれなかった。僕が店名を公開した事によって抗議の電話が殺到し、業務に支障が出たとしたら申し訳ない。
ひょっとしたらあの店主も、ただ単に不器用で人と接するのが上手くないだけなのかもしれない。
もう1度あの店へ行ってカウンターで美味しい料理を食べながら
「シェフ、この料理美味しいですね」
と会話ができればいい。でも駄目だ。
あの夜の事を思うととてもそんな気分にはなれない。
僕はまだまだ小さい人間なんだ
と、熱く応えています。
端から見れば
「店名をさらす事なかったんじゃないか?」
「有名人なんだから発言力の大きさを考えろ。」
等と思うかもしれません。
ただ乙武さんにしれみれば、どうしても言わなくてはいられない気分だったのでしょう。
他人に対しては「冷静になれ」と言う人でも、ご自身がそういう目にあえば必ずといってよいほど熱くなってしまうものです。
しょうがなかったのでしょう。
ただ、最後に
でも、やっぱり、店主がお許しくださるのなら、いつの日か再訪してみたいな。
だって、お店の料理、本当においしそうだったから。
と締めてくれたのがせめてもの救いです。
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