とにかくありとあらゆる分野で能力をいかんなく見せ付けている乙武洋匡(おとたけひろただ)さん。
この方がもし「五体満足」だったら、それらと平行してスポーツ選手としても大成していたのではないでしょうか。
そう思わせるだけのバイタリティーをお持ちです。
何せ私達から見ればご不便であろうあのお体なのに、あそこまアクティブなわけですから。
乙武洋匡さんは先天性四肢切断という障がいを持ったお体です。
その名が表す通り、生まれつき四肢が無い状態の体で生まれたのです。
これから赤ちゃんを授かる方の立場にしてみれば、その原因が気になるところでしょう。
もし原因が遺伝なら、自分がそういう遺伝を持っているかどうか心配でしょう。
でもどうやら赤ちゃんの体が先天性四肢切断になるのは「羊膜」の破損が原因のようです。
羊膜とは
私達哺乳類の生命誕生の過程において形成される、胎児と羊水を包む膜の事です。
こちらの画像 が参考になります。
羊膜が、胎児と羊水を包み込んでいますよね。
もうそろそろ出産という時に、この羊膜が破れるのが「破水」です。
その時に「ジワッ」という感じがして、陣痛が始まります。
妊娠初期に羊膜が破れるのが先天性四肢切断の原因
この様に臨月を迎えて破れるのが正常です。
ところが妊娠初期の頃に何らかの原因で羊膜が破れる場合があります。
そうなった場合、破れてヒラヒラになった羊膜がが手足に巻き付く事により血液がその先まで届かずに育たない、というのがこの障がいの原因です。
巻きつき方によって症状は様々となり、四肢の付け根から育たなかったり、先端の指の部分だけが育たなかったりとなるのです。
乙武洋匡さんの場合は変な話ですが、全体的に丸く満遍なく巻きついてしまったのでしょうね。
先天性四肢切断はエコーでもある程度判別できる
心配な場合はエコーで検査するという方法もあります。
ただエコーは前述した羊膜画像の様に、羊水の中の中央部に上手く浮いている状態でないと、綺麗には写りません。
なので胎児が羊膜にひっついている状態だったり、臨月を迎えて胎児の大きさの割りに羊水が少ないキツキツ状態だったりすると、上手く写らないのです。
羊膜の壁にくっついている体の部位が、あたかも無い様に写ってしまうのです。
それを見て先天性四肢切断と勘違いしては駄目です。
妊娠初期は特に気をつけて
羊膜は、中にいる胎児が透けて見えるくらい薄いのに、凄く丈夫です。
[my_include file=’_ototake’]