毎年お正月に開催される男と男の力比べ番組ですが、今年2018年は「究極の男は誰だ!?最強アスリート元日決戦! 」という名称で放送されました。
あのケインコスギも14年ぶりに復活し、モンスターボックスに挑戦するという事で注目を集めていたこの番組の結果を紹介いたします。
モンスターボックス結果
自己最高記録22段を持つケイン・コスギは29歳だった2004年1月1日以来の、14年ぶりの参戦となりました。
やや危うい場面もありましたが無事に19段までクリアし、14年前と同じ20段へと挑戦。
これを何とかクリアし、会場のボルテージは大盛り上がりとなりました。
離れた場所で見守るように見ている池谷直樹も、笑みを浮かべながら拍手を送ります。
次の21段の1度目のチャレンジでは、跳び箱前部に激突してしまい、残念ながら失敗。
追い詰められたケインが2度目の試技を行う前に、かつてのライバル池谷直樹が歩み寄り、右手を出して握手を求めます。
14年ぶりの再会に、ケインも右手を出して握手に応じます。
池谷は
「(さっきの)あの20(段)は凄いね。」
と満面の笑顔で語りかけます。
その語りかけにケインも笑顔で応えた後
「恥ずかしくないように頑張らないといけないですね。」
と真剣な表情で述べたのでした。
往年のファンにとってはたまらないシーンでしょう。
ケインは21段の2回目でも残念ながらミスし、20段という結果で競技を終えました。
ただ1度目と違い太もも下部が跳び箱に当たって失格となりました。
つまり1度目よりも高く、そして上手に飛べていたのです。
このモンスターボックスの結果は、世界記録タイの23段を持つ「MAG!C PRINCE」の平野泰新ただ一人21段をクリアし、優勝となりました。
優勝決定後、平野は世界新記録24段に挑戦します。
お尻の部分は跳び箱の頂上を無事超えますが、惜しくも背中から頂上部分に接触し、超えることはできませんでした。
パワーウォール結果
PRIDEミドル級王者だったのヴァンダレイ・シウバ選手が参戦することで注目の、今回のパワーウォール。
全8人の選手が勝ち抜きトーナメントで頂点を目指すルールで、3回勝った選手が優勝という事になります。
1回戦 第1試合
スポダンで総合優勝をした事がある野村祐希が、世界陸上2017砲丸投げ金メダリストのトマス・ウォルシュ選手と対戦。
このパワーウォールでも3度の優勝経験がある野村ですが、筋骨隆々のトマスでは相手が悪すぎで、約5秒で押し切られてしまいました。
1回戦 第2試合
ヴァンダレイ・シウバ対元K-1王者の魔裟斗という、PRIDEとK-1の代理戦争ともいうべき戦いとなりました。
体格ではるかに勝るシウバが押し込みますが魔裟斗が驚異的な粘りを見せ、スタートラインからわずか1メートル程度押し込んだ位置で時間切れとなりました。
体重差を考えると魔裟斗は大健闘です。
そして「体重差があった」等という言い訳をしない魔裟斗は、本当にナイスガイです。
1回戦 第3試合
EXILEのパワーモンスター・関口メンディー対プロ野球選手・西川龍馬の対決。
下半身の強さには自信がある西川選手ですが、メンディーが約10秒で押し切って勝利となりました。
1回戦 第4試合
プロレスラーで第67代IWGPジュニアヘビー級チャンピオンの飯伏幸太選手と、ラグビー世界最強オールブラックスのネポ・ラウララ選手の対決。
見事な体つきの飯伏選手ですが、さすがラグビー世界最強チーム所属のネポ選手、約7秒で押し切りました。
準決勝 第1試合
世界陸上2017砲丸投げ金メダリストのトマス・ウォルシュ選手対ヴァンダレイ・シウバの対決。
スタート直後にトマスが押し込み、シウバが粘るかたちとなります。
そこからトマスが少しずつ前進し、約25秒で押し切りました。
魔裟斗との熱戦の疲れがシウバにはあったのかもしれません。
準決勝 第2試合
関口メンディー対ラグビー世界最強オールブラックスのネポ・ラウララ選手の対決。
芸能界最強の呼び声も高いメンディーですが、世界レベルのラグビー選手の突進力には耐えられず、約4秒で押し切られてしまいました
「強い。作戦どうこうじゃなく、圧倒的なパワーに押された感じでしたね。」
という試合後のメンディーのコメントが全てを物語っているようでした。
3位決定戦
決勝戦の前に、ヴァンダレイシウバ対関口メンディーとの3位決定戦が行われました。
シウバ選手は試合前に
「間違いなく自分が勝つ。ダンサーに負けるなんてありえない。」
と強気な発言。
対するメンディーは
「さっき気持ちが折れちゃったんで、折れないように頑張ります。」
と、少し意気消沈した感があります。
メンディーはこのパワーウォールで魔裟斗に時間切れで判定負けした過去があります。
対するシウバは、今回魔裟斗に時間切れで判定勝ち。
これらの結果からシウバがやや優勢かなと思ったのですが、約25秒でメンディーが押し切りました。
シウバが魔裟斗との激闘で疲れていたのと、メンディーがさらなるパワーアップを果たした事から、このような結果になったのだと思われます。
決勝
世界陸上2017砲丸投げ金メダリストのトマス・ウォルシュ選手とラグビー世界最強オールブラックスのネポ・ラウララ選手という、スーパーヘビー級同士の決勝戦となりました。
やはり突進する事にかけてはラグビー選手が有利で、危なげなく約15秒でネポ・ラウララ選手が押し切ったのです。
ショットガンタッチ結果
高さ10mから落下するボールをどれだけ遠く離れた所から触る事ができるかを競うショットガンタッチの注目は、世界陸上2017の100m走において、あのウサインボルトを倒して金メダルに輝いたジャスティン・ガトリン選手の参戦です。
対する選手の代表選手としては、世界陸上2017 4×100mリレーでアンカーを務め、見事銅メダルをもたらした藤光謙司選手です。
そしてレジェンド・ケインコスギも参戦です。
2回連続で失格、合計8人でのサバイバルとなったこのショットガンタッチの結果は以下の通りです。
12m00cm
2017年メジャーリーグ盗塁王「ウィット・メリフィールド」選手は楽勝。
世界陸上2017 4×100mリレーでアンカー藤光謙司選手は、手でボールを触るのでは無く、頭に当てるという余裕ぶり。
世界陸上2017の100m走金メダリスト「ジャスティン・ガトリン」選手は藤光謙司に対抗するかのごとく、手ではなく頭の下部、ほとんど首に当てました。
ショットガンタッチ前回覇者のJリーガー・永井謙佑も、手にボールが触れて無事にクリア。
侍ジャパンで打率6割を記録した、広島カープの西川龍馬選手は指先にギリギリ触れてクリア。
日本人で最もNFLに近づいた男・栗原嵩も十分間に合いクリア。
芸能界スピードNo.1俳優・佐野岳はボールを両手でキャッチするという、各選手に対する宣戦布告ともいえる余裕ぶりを見せ、会場は大いに盛り上がります。
2001年のスポーツマンNo.1決定戦での13m10cmが最高記録のケイン・コスギがしんがりに登場。
1990年代後半から2000年代前半にこのコロッセオの中心にいた男が、まさにこのケインコスギでした。
あの頃の表情と全く変わらず試技を行い、腕を伸ばしきる必要もなくボールに触れることができました。
12m20cm
2017年メジャーリーグ盗塁王「ウィット・メリフィールド」が挑戦し、難なくクリア。
永井謙佑、藤光謙司、栗原嵩、西川龍馬、佐野岳の5人はパス。
ケインコスギはパスする事なく挑戦し、余裕を持ってクリア。
世界陸上2017の100m走金メダリスト「ジャスティン・ガトリン」は抜群の飛び出しを見せ、ヘッドスライディング。
ボールは何とガトリンの腰の辺りに当たるという余裕ぶり。
さっきは首に当てたのですが、今度は腰ということで、より速さが増したわけです。
これで12m20cmも8人全員がクリア。
12m40cm
西川龍馬がクリア。
佐野岳はこの12m40cmも両手でボールをキャッチ。
ケインコスギは途中で足がもつれるような感じとなり、1回目を失敗。
2度目の挑戦は20~30cm程及ばす、ここで脱落。
これでケイン以外の7名が通過となりました。
12m60cm
永井謙佑、栗原嵩、ウィット・メリフィールドがクリア。
西川龍馬は2回ともミスで脱落。
ジャスティン・ガトリンは距離は間に合っていたのですが、スライディングした時の手の位置が高すぎてボールに触れられず、1度目の試技はミス。
そして2度目の試技では見事修正し、頭部にボールを当てるという余力を持ってクリア。
これで残りは6人。
12m80cm
佐野岳はほんの数センチ及ばずに1度目を失敗。
そして2度目は勝負をかけ、ギリギリのタイミングで発射ボタンを押そうとするも、ボタンを押せないという痛恨のミスで脱落。
藤光謙司は前腕部にボールを当てるという余裕ぶりで、1度目でクリア。
いまだノーミスの藤光です。
ジャスティン・ガトリンも前腕部に当てるという余裕を持ち、1回目でクリア。
これで残りは5名。
13m00cm
残った日本人選手、藤光謙司、永井謙佑、栗原嵩の3名は1度目を失敗。
栗原嵩の2度目の挑戦は、距離は間に合っていたのですが横位置がずれて失敗となり脱落。
ジャスティン・ガトリンはまたもや距離は間に合っているのに、スライディングが高すぎてボールに触れられませんでした。
2度目も同じような感じでミスし、脱落。
永井謙佑は見事に2度目で手の甲にボールを当てて成功。
藤光謙司は2度目の試技で指にボールを当てて成功。
ウィット・メリフィールドは1度目の試技で指先ギリギリでボールに触れ、メジャーリーガー記録13m00cmに並びました。
これで永井謙佑、藤光謙司、ウィット・メリフィールドの3名が残ったのです。
13m10cm
永井謙佑、藤光謙司、ウィット・メリフィールドの3人とも、1度目で成功。
13m20cm
Jリーガー永井謙佑が1度目で成功。
ウィット・メリフィールドと藤光謙司は1度目を失敗。
ウィット・メリフィールドは2度目も失敗。
そして藤光謙司はボタンを押す事できずボールが落ちてこず脱落。
これにより、Jリーガー永井謙佑が13m20cmで優勝となりました。
ケインコスギが見られて嬉しかった
今回の注目は、やはりケインコスギでしょう。
モンスターボックスでは、あの戦友池谷直樹と談笑するシーンが見られ、当時を知るファンとしては感慨深いものがありました。
インタビュアーからの
「池谷さんにとってケインさんはやはり特別な存在でしょうか。」
という質問に対し
特別どころか今の自分がいるのはケインがいたおかげですからね
と、嬉しいコメントをもらう事もできました。
平野泰新の世界新記録24段挑戦をこのレジェンド2人が揃って見ていたシーンは、時代の流れを感じさせたものです。
こちらかの一方的な要望としては、可能な限り高いパフォーマンスを維持し、今後もこの両名にはモンスターボックスに挑戦し続けていただきたいものです。