小林麻央(こばやしまお)さんが、2017年1月9日に放送されたテレビ番組「市川海老蔵に、ござりまする。」にて、インタビューに応えてくれた姿がVTRで放送されました。
もう随分長い期間テレビ出演をしていないという事で話題性十分な上に、思ったよりも元気なお顔にホッとしたものです。
実際の収録は1月4日に行われたもので、ウィッグを着けてお顔の血色も非常に良い姿でカメラの前現れた麻央さんが、終始笑顔で思いを語ってくれたインタビュー内容全文を紹介致します。
小林麻央のインタビュー全文
闘病してから1年以上過ぎた時に、私の母と主人と私が話している時に、もう1年以上もこんな迷惑をかけてこれ以上迷惑をかけられないという事を言った事があったんですね。
そしたら主人が
「1年が何だよ。ずっとなんだよ。」
と言ったんですね。
麻央のお母さんはずっとお母さんで、俺はずっと麻央の夫で、皆家族なんだよ。
1年が何だよ。
ずっと支えあうんだよ。
と言ってくれて、その言葉が凄く嬉しかったですね。
市川海老蔵について語る
次いで
「役者・市川海老蔵という存在について、どのような気持ちでご覧になっていますか?」
という質問には、下記のように語ったのです。
父(十二代目 市川 團十郎)が亡くなってから主人を見ていて、凄く孤独だなと感じる事が多かったんですね。
それはその家族の愛とか埋められる孤独ではなくて、歌舞伎の家に生まれて歌舞伎役者として生きていく上での孤独というのを凄く感じる事が多くなって。
父が亡くなってからの主人というのはそういうものを見せるわけではなく、明るくて前向きで常にポジティブな姿ではあるんですけど、そういう中に主人の孤独を凄く感じる事が多くなっていたんです。
私が病気になって私自身も誰かに話したりとか誰かと共有し切れない苦しみとか悲しみ、どうしようも無い思いというのを私なりに経験した中で、今2年経って主人が以前に言っていた時には理解できなかった考え方とか、そういうものを少し理解できるというか、想像できるようになってきた部分が不思議とあります。
私が病気をして得たものの一つかなと思っています。
そう思うと病気をする前よりもちょっと良いパートナーに(なれたかも)。
もし私がこの病気という試練を乗り越えられた時に、病気をする前よりもちょっと良いパートナーになれるんじゃないかな。
(ここで麻央さんの目からは涙が溢れ出します。ティッシュで拭った後は再度笑顔になり)
なので、役者・市川海老蔵をパートナーとして支えられるチャンスを神様くださいといつも思うんですね。
主人はいつも俯瞰して物事を見るという事を教えてくれれるので、今(がんで)痛いのは事実だけど、もっと世界を広げて観なければいけないというのを思い出させてくれるので、(がんと)闘っていく中で心の前向きな持ちようを主人には教えてもらっていますね。
私が持っているものさしとは違うものさしでの物事の見方を教えてくれるというか、見せてくれるというか。
だから病気になる前には
「何わけ分からない事言っちゃって。」
という事が結構あったのですけど、病気になってからは本当に有難いって。
主人と結婚したからこそ、今私こうやって生きてられるなと思います。
そうじゃなかったら心が死んじゃってたかもしれない。
だから凄く感謝してます。
大晦日では健気に看病する姿が
以上が1月9日にテレビ出演して語ってくれたインタビュー全文となります。
ガンという病気になった事を恨むのではなく、逆に市川海老蔵という男の良い部分を知る事になったという、非常にポジティブな考えをなさっている事に驚かされたのです。
放送されたテレビ番組では、昨年2016年の大晦日に小林麻央の病室にお見舞いに来た海老蔵さんの姿も映していました。
麻央さんはテレビスタッフに対し
「こんにちは。ご無沙汰しています。」
と笑顔で声をかけ、神妙な面持ちのテレビスタッフに対し
そんな暗い顔をしないで。大丈夫ですよ。
と優しい声をかけたのです。
そしてベッドの上から加湿器の水補給をお願いすると、海老蔵は甲斐甲斐しく補充してくれ、まさに仲むつまじき夫婦というのが傍目にも明らかだったのです。
番組で海老蔵が
「小学生の頃から色々な事があった。事件とか。」
と語ったように、海老蔵という男は歌舞伎という重き宿命を次ぐ者で、幾多の試練を超えてきたのです。
小林麻央へのインタビューで語られたように、その視点から俯瞰で見る景色は寄り添う家族の未来をしっかりと見据えているのです。
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