恋愛・結婚

交際0日婚の芸能人が上手くいく理由は「Rの壁」をクリアしてるから

山本耕史と堀北真希の結婚によって「交際0日婚」が注目される様になりました。
2015年5月の舞台「嵐が丘」の初日に
「交際できないなら結婚してください」
と、山本はいきなりプロポーズし、約3ヶ月後の8月22日に結婚となったのです。

結婚は相手をよく見極めないといけないので、年単位の交際期間を経て相手の事をよく観察するというのが通常でしょう。

ただ芸能人の結婚を見るに、鈴木おさむと大島美幸夫妻をはじめ、交際0日婚の夫婦というのは非常に仲良くやっているという例が多数を占めるのです。

確かに交際期間が長い「長すぎる春」というのは結婚には至らないと昔から言われていますが、その対極といえる交際0日婚がなぜうまくいくのかというメカニズムに迫ってみましょう。

SVR理論

法政大学文学部心理学科の越智啓太教授はこうおっしゃいます。

社会学者のマースタインが提唱した理論によれば、恋愛から結婚に至るプロセスについては「SVR理論」で説明が付くのです。
S(Stimulus:刺激)
V(Value:価値)
R(Role:役割)
を意味し「長すぎる春」も「交際0日婚」も、これらから解明する事ができます。

基本的に、 恋愛から結婚へとたどり着くには、S → V → R と段階を経たプロセスがあるという事です。

SVRの例

S(Stimulus:刺激)とは交際のきっかけとなる段階の事で、ルックスが好み・学校や職場が同じ・そしてナンパも該当します。

V(Value:価値)とは恋愛で一番長い時期で、恋愛を長続きさせるには一緒にいて楽しかったり趣味や価値観が一緒でなかったりすると難しいものがあります。
いくらSをクリアしても、Vを満たしていないと長続きしないのです。

そして結婚を決断するにはRの判断が必要になります。
R(Role:役割)とは、経済力や生活力、そして家事を分担等を含めた、共同生活を送れるかどうかという総合的な判断です。

Rの壁を越えないと結婚には至らない

まだ若いカップルで、もう何年も付き合っているのに結婚に至らないケースがあります。
これは典型的な「R」をクリアしていない例です。

Vは満たしているので交際は長く続いているのだけれど、生活力や経済力が不足しているのでRの壁を越えられずに結婚に至らなかったりするのです。
これが「長すぎる春」という状態です。

Rを満たす相手が現われると一気に結婚へ

その様な長すぎる春状態のところへ、経済力や生活力という「R」を満たしていてかつVもそれなりに満たす相手が現われたとすると、一気に結婚へと向かっていくものです。
特に女性にこの傾向が強いです。
自分の生活の保証をしてくれる「R」を持っている男性には、古今東西女性は弱いものですから。

その様なケースの場合交際期間は必要ではなく、お見合いでも問題ありません。

むしろお見合い結婚の方が離婚率が低いという現実は、Rを満たした相手と交際を開始するからです。
見合いというのは結婚を前提にしており「条件の交換」といっても過言ではないでしょう。

「何の仕事をしている男性なの?(一生安泰な経済力を持っている男性なの?)」
「何歳の女性なの?(元気な子供を複数産める女性なの?)」

と、まずは条件から入るのです。
出会った時点でRをクリアしているといってよいでしょう。

そしてお見合いのセッティングがなされているという事は、既に出会いを意味する「S」はクリアしているのです。
後は実際にデートをしてみてVをそこそこクリアしていれば、結婚へまっしぐらというわけです。

交際0日婚の芸能人

交際0日婚の芸能人といえば、冒頭の山本・堀北夫妻をはじめ

  • 放送作家の鈴木おさむと森三中の大島美幸
  • 格闘家の才賀紀左衛門とタレントのあびる優
  • ココリコの田中直樹とタレントの小日向しえ

といったところが有名です。

いずれも生命力に溢れRを満たしている男性ばかりで、ラブラブ夫婦として知られています。

そしてさらに長年一緒に仕事をやってきたりして、SとVもクリアしているので長続きする要素もあるのです。

「恋愛と結婚は別、生活力がないと駄目」とよく言われますが、SVR理論によって改めて解明された形となりました。

 

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