新型コロナウイルス災渦の真最中ですが、未だ有効な薬の開発は完了しておりません。
2020年4月現在富士フィルムが鋭意開発中ですが、まだまだ治験段階です。
風邪の症状が出た場合、市販薬を服用する事が多いと思いますが、実は市販薬にはコロナウイルスに罹患してる状態で飲むと非常に相性が悪いものがありますので、注意喚起するためにも紹介いたします。
イブプロフェンによって免疫力が下がる
新型コロナウイルスの代表的な症状としては、喉の痛み、咳、発熱などがあり、その風邪に似た症状ゆえ風邪と勘違いした場合は、風邪薬を服用することがあるでしょう。
ただしその症状がコロナウイルスだった場合、悪影響が発生する可能性があります。
というのも薬局やドラッグストアに販売されている市販薬の半数以上に、解熱鎮痛作用のあるイブプロフェンが含まれているからです。
このイブプロフェンがコロナウイルスと相性が悪い点は二つあります。
まず一つ目は、アスピリン喘息と言う喘息を誘発する可能性がイブプロフェンにはあります。
新型コロナウイルスは、下気道(かきどう)という「喉仏から肺にかけた部位」に感染して炎症を発生させますので、呼吸器系にダブルパンチと言ってよいダメージを引き起こす可能性が考えられます。
二つ目は、免疫力が下がってしまう危険性があります。
イブプロフェンには、人体内のプロスタグランジンという物質を抑制する作用があります。
抑制された結果熱は下がり確かにその段階では楽になりますが、体内の免疫機能であるナチュラルキラー細胞は熱が高いほど活性的に働きますので、熱が下がったということは免疫力が落ちてしまいコロナウイルスがより重症となってしまう可能性があります。
よくウイルスに犯されているから熱が出ると勘違いする場合がありますが、免疫力・抵抗力を上げるためにあえて発熱を引き起こしているので、せっかく引き上げた熱を解熱してしまうのは非常にナンセンスというものです。
以上二つの理由から、解熱鎮痛作用のあるイブプロフェンが含まれた薬の服用は避けた方が良いかもしれません。
また、ロキソプロフェンやインドメタシンといった非ステロイド系消炎鎮痛剤もイブプロフェンと同類ですので、注意する必要があります。
医師と相談し、花粉症の薬にも注意
花粉症が重症の場合、内服薬のステロイドを処方されることがありますが、ステロイドには感染に対する免疫力の低下という副作用があります。
ただし、急に服用を止めたら何らかの症状が発生してしまう恐れがありますので、決して自分で中止の判断をせず医師とよく相談することが肝要です。
極端なダイエットをしている人も要注意
女子栄養大学栄養科学研究所は3月20日付けの記事で、ダイエットをしている人への注意を呼びかけました。
内容を抜粋すると感染症に感染しないための防御力は、栄養を十分に摂取している人の方が高く、特に糖質不足の人は肺炎で死亡するリスクが上がるとのことです。
現在辛いダイエットにくじけそうな人には朗報があり、肺炎を発症した場合は、 痩せ型の人は十分にエネルギーを保持しているふくよかな人より2.4倍も死亡率が高いとのことで、ダイエットをしない理由付けができたとも言えるでしょう。
コロナウイルスに罹患するよりもダイエット失敗の方が全然マシなのは言うまでもありませんので。
コロナウイルスにより経済の縮小が叫ばれていますが、まさか市販薬にまでその影響が及ぶとは考えてもいませんでした。
しかしダイエットのため食費を減らしていた人は、これまでよりも十分に食材を買い込んで美味しく食べることができますので、結局プラスマイナスゼロというところでしょうか。
ダイエットにいそしむのは、この新型コロナウイルス騒動が収束してからでも遅くはなさそうです。
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