美容・健康

新型コロナウイルスの年代別(年齢別)致死率!イタリアの惨状を防ぐ

猛威をふるう新型コロナウイルスですが、70代の志村けんさんの訃報もあったように、年齢が高い方のほうが重症化率ひいては致死率も高くなっています。

各年代別の致死率をグラフで提示し、大切なご高齢者の方が感染を防ぐ方法を紹介します。

中国人患者の年齢別致死率

2020年2月26日時点で、日本環境感染学会と日本感染症学会が発表したデータによると、中国人患者の致死率は次のグラフのようになっています。

中国人患者の年代別致死率
10代 0.2%
20代 0.2%
30代 0.2%
40代 0.4%
50代 1.3%
60代 3.6%
70代 8%
80代 14.8%

多少の数値の差なら「その年代の人口が多かった」という見方をすることができます。

例えば日本での任意の統計において、1940年代生まれや1970年代生まれの者が多かった場合、それは
「団塊世代、もしくは団塊ジュニアという人数が多い世代だから当たり前」
となります。

しかし新型コロナウイルスの致死率に、これだけの年代別の差があるとなると、それはそういった年代別人口分布とかいう問題ではなく、純粋に年齢が高い方が感染しやすく、かつ重症化率も高いという証左となることでしょう。

日本の高齢者施設でのクラスター感染

兵庫県伊丹市西野3の介護老人施設「グリーンアルス伊丹」において職員7人と利用者25人の感染が確認され、その方々の家族も含めると合計58人が感染し、2020年4月2日現在では、70代から80代の合計9人が亡くなっています。

職員や関係者家族も含めて58人ですので若年層も一定数いるはずですが、亡くなった9人全てが高齢者という悲しい結果となっています。

3番目に感染者が多いスペインでは若者治療優先

アメリカ、イタリアに次いで、世界3番目に新型コロナウィルスの感染者が多いイタリアでは、4月上旬現在感染者が9万人ほどで、死者は7000人を超えてしまいました。

死亡者の年代では70代以上が圧倒的に多く、集中治療室で治療を受けている者の70%以上が60代以上とのことです。

新型コロナウイルス患者の数に比して医者の数が圧倒的に少なく、誰を助けて誰を見捨てるかという苦渋の決断を強いられているようで、回復する見込みが薄い高齢者よりも、若者を優先せざるをえない現状となっています。

イタリアでは高齢者に措置をしない場合も

世界で2番目に感染者が多いイタリアでは、感染者は10万人、死者は1万人に達します。
これだけ重篤者が多い背景としては、人口の23%を65歳以上が占めるというのも関与していると推察されます。

被害が甚大なロンバルディア州地域では病院の病床数がとても足らず、人工呼吸器を付けた患者が廊下等に横たわっていて、まだそれならまだマシな方で、人工呼吸器不足で処置を施せず、肺炎の苦しみと闘いながら亡くなる人が毎日数十人もいるのです。

このようにベッドはおろか人工呼吸器さえも不足している現状のため、ロンバルディア州の看護師は
「80~95歳で、肺などの呼吸器に疾患がある患者には処置はしない」
とインタビューにこたえています。

日本でイタリアのようにならないための対策

イタリアの惨状は、日本にとっても決して対岸の火事ではありません。
なぜなら人口の28.4%を65歳以上が占めるからです。
前述したイタリアの23%をはるかに上回り、世界一の高齢者大国です。

スペインやイタリア同様に、ベッド等の設備不足で年配の方がまともな治療を受けられなくなる可能性がありますので「感染したらどうするか」ではなく、とにかく感染させないことが肝要となります。

密閉空間、密集場所、密接場面という「3密」を避けるように勧告がされていますが、まさにこれにつきます。

花粉症の重症患者は「花粉が飛んでいる時期は何をやっても同じ」と思いがちですが、外出時にメガネ、マスクをし、帰宅したらすぐシャワー、根本的に外出を減らし、そして屋内は24時間空気清浄機を稼動させる、といった徹底した対策をすれば明らかに症状は軽くなります。

それと同じで、3密を避けるためには食料やトイレットペーパー等の日用品の買出しに行かせないことがシンプルにして最大の対策となります。
やむなく外出する場合は必ずマスクを付け、帰宅と同時にうがい、手洗いを慣行する癖を付ける事も重要です。

ただしこのように家に引きこもりっぱなしだと健康によろしくありませんし、特に高血圧の人は悪化します。
そうならないためにも散歩等の適度な運動が必要となります。

屋外での散歩なら密接空間ではないので感染のリスクは激減しますし、人の往来の少ない夜間・早朝なら、なお良しでしょう。

ただし帰宅時には、うがい、手洗いを忘れないようにしましょう。

大切な親御さんや祖父母、お世話になった恩人等が亡くなると、心にぽっかりと穴が開いた喪失感に襲われるものです。
それも天寿を全うしたならまだしも、憎き新型コロナウイルスのために志半で生涯を終えたとなると、残された者もやりきれないものがあります。

そうならないためにも3密を避け、この大危機を皆で乗り越えましょう。

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