ブル中野といえば、1990年代前半の女子プロ黄金時代に悪役レスラーとして日本中を震え上がらせた悪役女子プロレスラーです。
そんな人を寄せ付けない雰囲気をかもし出していたブル中野ですが、現在は東京の中野でバーのママを務めているのです。
2016年10月2日放送の「旅ずきんちゃん」で、お店に取材にいった様子が放送されたのですが、現役時代とは全く違う美人で可愛らしい現在のブル中野さんを見る事ができました。
65kgのダイエットに成功し、まるで別人
JR中野駅から徒歩5分の場所にある「ガールズ婆バー 中野のぶるちゃん」というネーミングのお店に入ると、そこには非常に美人で笑顔のかわいい女性がカウンターに立っていました。
この女性こそが、強面で活躍したブル中野だったのです。
来店するお客の中にはブル中野という事に気付かず
「今日ブル中野さん来るんですか?」
と質問するケースも多いのも納得です。
このお店はプロレスファンが集まるバーで、働くスタッフの多くが現役やOBの女子プロレスラーです。
バー経営を行うようになった経緯
このお店は2011年2月25日に開店したのですが、いきなり未経験からオーナーになったわけではありません。
はじめは人の勧めで4ヶ月だけで雇われママを始めたのでした。
その4ヶ月でノウハウが全部分かり、自分でやっていけると思ったので、すぐに自分がオーナーとしてこのお店を開店したのでした。
現役時代と現在は全く金銭感覚が違うらしく
現役時代は試合3分で100万円のギャラとかあったのですが、現在はビールの単価がいくらで、800円のビールを売ったら自分にいくら入るのかとかを計算するようになりました。
との事です。
プロレス解説と店経営の二束のわらじ
ブル中野は今はプロレス業界に対しては、解説者としてのみ携わっています。
かつてはその解説業が本業だったのですが、現在はお店の経営がメインの本業となりました。
お店経営だけでも十分に生計を立てる事が可能と語ります。
それもそのはず、色んなレスラーの方が1日店長で入ってくれるのですが、あのダンプ松本が1日店長の日は過去最高の売り上げを記録し、100万円もの売り上げがあったのでした。
前述のように後輩レスラー13人がこの店で働いてくれているので、絶対に潰すわけにはいかず、そういった事も本業となっている理由のひとつです。
プレレスラーとして生きてきたから「怖い」とか「強い」とかというイメージで人を寄せ付けないようにして練習してきたのですが、お店をやるとなると今度は寄ってきてもらわないといけない。
しかも一般の方と話をする事が今までなかったから、最初の頃は本当に喋れなかった。
と語るブル中野さんに
「サービスで技をかけたりとかはないのですか?」
と質問すると
それはないです。
皆さん殴ってくれとかおっしゃるんですけど、おさわりは一切無しです。
そういう事をしっかり決めていないと、こっちにもあっちにもいい顔をしなければと、ブレてしまう。
と、確固たる経営方針を語ってくれて、ロケは終了となりました。
20年近く前の1997年にダイエットに成功していた
「あのブル中野がダイエットに成功」というと、つい最近ダイエットに成功したようなイメージがありますが、そうではありません。
1997年に、ダイエットに成功して体重約50kgのスリムな体になった姿が、とあるテレビ番組で放送された記憶があります。
引退した理由が1997年に左靭帯2本を切る大怪我だったので、その後の人生のために大急ぎでダイエットをしたのだと思います。
4ヶ月でバー経営を決断したりといった行動の早さは、現役時代を知っている者からすれば、思わずさすがと感服してしまうものです。