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バイオハザード:ザ・ファイナル【ネタバレ】ローラの活躍を映画館で観てきた

映画「バイオハザード:ザ・ファイナル」を、公開日の2016年12月23日の朝一番に映画館にて鑑賞してきましたので、ストーリー・あらすじを紹介します。
ネタバレが含まれていますので、鑑賞を楽しみにしている方はご注意くださいませ。

映画シリーズ6作目にしてついに最終作となる「バイオハザード:ザ・ファイナル」の注目ポイントの一つはあのローラが出演するという事で、その活躍ぶりもレポートします。

ワシントンのホワイトハウスは廃墟

前作「バイオハザードV リトリビューション」のラストでは、ワシントンのホワイトハウスらしき建物で、ウェスカーの
「ここが人類最後の砦。終わりの始まりだ」
とのセリフと共に、無数のアンデッドや空飛ぶモンスターを撃退しているシーンが描かれていました。

オスプレイが墜落させられるシーンもあり人類側が押されていたのですが、今作「バイオハザード:ザ・ファイナル」の冒頭は、そのホワイトハウスから始まります。

ただしホワイトハウスは陥落させられたのか、人もアンデッドもいない廃墟と化していたのです。
その廃墟の中に、たった一人のうごめく人間を発見。
その人物こそがアリスです。

ウェスカーは恐らく逃亡したでしょうし、他の仲間達はやられてしまったのか、もしくは脱出したのかもしれません。

何とか生きていたアリスに対し、アンブレラ社の頭脳である少女の偶像をしたコンピューター「レッドクイーン」がコンタクトを取ります。
内容は

生存している人類は全てラクーンシティーに集結している。
アンデッドを全滅させるための抗ウィルス剤が、ラクーンシティーのハイブ内にある。
ただし48時間後にハイブは爆破されてしまう。

と、アンブレラ社のコンピュータでありながら、何故かアリスに加担する情報を提供したのでした。
その理由は後ほど明かされる事になります。

ラクーンシティに向かう途中にアンブレラ社と対峙

その情報を元にラクーンシティに車を走らせるアリスですが、アンブレラ社の重装備戦車と遭遇し捕らえられてしまいます。
その戦車もラクーンシティーに向かっていたのでした。
そして戦車の中にいる人間を求めてなのか、何千匹ものアンデッド達が戦車を追走しているのです。

そのようにアンデッドを従えている理由は、ラクーンシティーまでアンデッドを連れて行けば、残った最後の人類を殺させる事ができるからなのでしょう。
そこまでしてなぜアンブレラ社が人類を滅亡させたいのかという理由は、後ほど明かされる事になるのです。

戦車の中には、過去作で倒したはずのアイザックス博士がいたのでした。
博士いわく

死んだのはクローンだよ。
私が本物だ。

アリスはアイザックス博士と激闘を繰り広げ、戦車に積載されていたバイクを奪って脱出します。
バイクの方が戦車より遥かに速いので、一足先にラクーンシティへと到着します。

ラクーンシティでローラとクレアに会う

「バイオハザードII アポカリプス」のラストでは超高層ビルの屋上で、怪物と化したマットと悲しい戦いを繰り広げました。
そしてその後のミサイル攻撃でラクーンシティが吹っ飛んだシーンを鮮明に覚えている方もいらっしゃるでしょう。

ミサイル攻撃で荒廃したラクーンシティに到着したアリスは、最後の人類の戦士達と会います。
その中で「バイオハザードIII」と「バイオハザードIV アフターライフ」で活躍した女戦士・クレアと再会する事になります。

戦士達の中にはローラもいたのです。

ラクーンシティーの最後の人類は例の超高層ビルを拠点とし、バリケードも築きアンデッドに対しては鉄壁の守りを誇っていました。

そこにアイザックス博士が載る重戦車が到着、もれなく何千ものアンデッドも付いて来ました。
アイザックス博士は人間を囮とした卑怯な手でバリケードを開けさせ、アンデッドと重戦車がバリケード内へと侵入します。

そこでアンデッドに対し、戦士達が銃撃戦を繰り広げるのです。
我らがローラも闘うのですが、いかんせんアンデッドの数が多すぎて、捕まってかみ殺されてしまったのでした。
残念ながらローラの出番はほとんど無かったのです。

ローラの尊い犠牲のかいもあり、アリスと戦士達の活躍でアンデッドを全滅させ、重戦車も一時撤退させる事に成功したのです。

超高層ビルのすぐ横には、前述のミサイル攻撃により直径数百メートル~数キロ、深さ数百メートルもの蟻地獄状の穴が開いていました。
ハイブはその穴の最深部よりもさらに地下にあるのです。
まさに安全が保証されたシェルターとなっているのです。

アリスと戦士達はハイブへ侵入して抗ウィルス剤を手に入れるという目的のために、一致団結してハイブへと向かいます。

そこにレッドクイーンが現れ、全てが明かされる事になるのです。

明かされたアンブレラ社の驚愕の目的

「バイオハザードIII」の冒頭では世界がいきなり廃墟になっていて
「いったいアンブレラ社は地球を滅ぼして何がしたいのだ?」
という疑問が沸いたものです。

その答えがレッドクイーンによって語られるので、以下に紹介します。

アンブレラ社経営者であるアイザックス博士は、世界の人口増加による食料不足や核兵器保有問題等といったどうしようもない問題を憂いていたのです。
そこでアンブレラ社の会議において、T-ウイルスによって世界を滅亡させて一旦浄化し、その後に理想的な世界を再構築する考えを提案しました。
これはまさに「ノアの方舟」の思想です。

そして「方舟」の役目を果たすのがハイブだったのです。
実際ハイブの中には、アンブレラ社の幹部数千人が人口カプセルで冬眠していたのでした。
アンデッドによって一旦世界を滅亡させ、その後に目覚めて抗ウィルスによってアンデッドを駆逐し、理想郷を構築するつもりなのでしょう。

レッドクイーンがアンブレラ社を裏切った理由

アンブレラ社のコンピュータであるレッドクイーンが、何故裏切って情報提供をしてくれたのかという事には理由があり、レッドクイーン自らによって語られました。
その理由とは

私はアンブレラ社のコンピュータであるけど、人命を尊重するようにできている。

との事です。
ではなぜアイザックス博士を阻止できないかというと、それは

アンブレラ社の人間を傷付ける事はできない。

との理由です。

共同経営者が現れる

ハイブの奥にある抗ウィルス剤を手に入れようと進むアリス達ですが、それを阻止しようとあのウェスカーが自ら手動でトラップを発動させるのでした。

トラップによって仲間を次々と失いながらもハイブの最深部に到着したアリスは、そこでもアイザックス博士と会います。
この博士も、自らをオリジナルと主張するのでした。
そしてこのアイザックス博士が、抗ウィルス剤が入ったガラス状の筒を持っていたのです。

クレアも同じ場所に到着したのですが、ウェスカーによって銃を突きつけられている状態で大ピンチです。

そこへ車椅子に載った初老の女性が現れます。
この女性はアイザックス博士と共にアンブレラ社の共同経営者です。
ただし、思想的にはアイザックス博士とは逆で、アリス達通常の人類側の考えを持っていたのでした。

明かされたアリス出生の秘密

その場にいるアイザックス博士は自らをオリジナルと主張すると同様に、アリスに対しても
「君もオリジナルと思っているだろう」
と語りかけます。

そこでレッドクイーンとアイザックス博士から、アリスの出生の秘密が下記のように語られたのでした。

実はアリスはその女性経営者の存在を元に、アンブレラ社によって人口的に作り出された存在だったのでした。
それゆえアリスには父親や母親といった幼い頃の記憶が無いのです。

その女性経営者の正体とは、T-ウイルス開発者の実の娘だったのです。
つまり開発者の思いを具現化した存在がアリスだったのです。

また、レッドクイーンも女性経営者の幼き頃と同じ容姿をしており、この三者はある意味同一人物だった事が判明しました。

そしてレッドクイーンによって
「アリスは想像した以上の優秀な存在になった」
とも語られたのでした。

このようにアンブレラ社によってアリスは作られ、そしてその成長過程を監視するがゆえに、過去作において「アリスプロジェクト」というキーワードが多々出現したのでしょう。

抗ウィルス剤を拡散

その後、アイザックス博士と女性経営者が口論をした後、女性経営者が
「ウェスカーを解雇します」
と発言をします。

解雇されアンブレラ社の社員ではなく一般人となったウェスカーに対し、レッドクイーンは容赦しません。
瞬時にトラップを発動させ瀕死の重症を負わせます。

それによって自由となったクレアとアリスが協力し、様々な要因も重なり見事アイザックス博士を撃退、抗ウィルス剤を得て地上に出る事に成功します。

ハイブは時間が来ると大爆発を起こし、女性経営者やウェスカー、そして冬眠していた膨大な数のアンブレラ社幹部達は死んでしまうのでした。

その時ラクーンシティーにはアンデッドの大群の第2弾が押し寄せてきていて、目の前にまで迫っている逼迫した状況となっています。
ここで抗ウィルス剤を散布すれば、アンデッドを全滅できる代わりにT-ウイルスに犯されているアリス自身も死んでしまいます。

それでもアリスは万感の思いを込めて抗ウイルス剤をぶちまけます。
その効果で目の前まで来ていたアンデッド達はバタバタと倒れ、全滅となりました。
そしてアリスもその場に崩れ落ちたのです。

アリスは生きていた

しかし、しばらくしてアリスは目を覚ましたのでした。
「なぜ?」と思うアリスの前にレッドクイーンが現れ、

抗ウイルス剤はT-ウィルス自体を撃退するものであって、健康な肉体の命を奪うものではない。

と、語ったのでした。

ぶちまけられた抗ウイルス剤が風に乗って世界中に拡散するには、数年かかります。
それまではアンデッド達との戦いは、まだまだ続く事になります。

バイクで疾走するアリスが今日も空飛ぶモンスターと格闘するシーンが描かれ、映画は幕を閉じたのでした。

感想

とうとうバイオハザードシリーズが完結しました。
2002年の第1作目から足掛け14年にも及ぶ、近年の中では傑出した超大作シリーズだったと思います。

過去作に出演した仲間達の内、今作「バイオハザード:ザ・ファイナル」に出演したのはクレアのみとなりました。

また、シエンナ・ギロリーが演じる「ジル・バレンタイン」は大人気ですが、残念ながら出演はありませんでした。

「バイオハザードV リトリビューション」のラストでゾンビに海中に引き込まれながらも
「絶対戻ってくる」
と強気な発言をしたクローンレインも登場せず。

ネタバレという事であらすじをメインに紹介しましたが、終始アクションがあり、戦闘好きな人も楽しめるはずです。

完結せずに終わってしまったエイリアンシリーズと違い、アンブレラ社が滅亡する等きっちりと完結させてくれ非常に満足のいく映画でした。
アリス出生に関しては文章では伝えきれない事もありますし、是非映画館へ足を運ばれてはと思います。

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