ダイオキシンが、赤ちゃんの脳の発達に悪影響を与える事が判明しています。
ダイオキシンは脂肪に溶けやすいという特性を持っているため母乳に溶け込み、赤ちゃんの体の中へと入っていってしまいます。
それどころかお母さんの胎内にいる段階で、既にダイオキシンによって汚染されてしまっているのです。
これから出産を控えている方は不安かもしれませんが、青汁にはダイオキシンを体外へ排出する強力なデトックス能力があります。
そのメカニズムを説明致します。
こんなに怖いダイオキシン
現代社会において、ダイオキシンを避けてとおる事は不可能といえます。
なぜなら発生源がゴミ焼却だからです。
日本国内においては1年間で約5kgのダイオキシンが生成されますが、その8割の4kgがゴミ焼却炉から発生しています。
「たった5kg?」と思われるかもしれませんが、ダイオキシンは極微量でも健康に影響を与えます。
重さを量る単位に「pg(ピコグラム)」というのがあります。
ピコとは1兆分の1という、想像するのも難しいくらい小さい単位です。
厚生労働省によると、人間が1日に摂っても問題無いダイオキシンの量は、体重1kgあたり4pgとのことです。
体重60kgの人なら1日に240pgまで・1年に換算すると87,600pgまでなら、まあ大丈夫という指標です。
日本人の平均体重を60kgと仮定し人口が1億3000万人だとすると、日本人全員が1年間で体内に取り入れても問題無いダイオキシンの総量は
87,600pg × 1億3000万 = わずか11.388gです。
つまりたった0.011388kgのキャパに対し、年間5kgも生成されている事になります。
ヒトの体内に入る過程は、焼却によって発生したダイオキシンが空気を舞い、河川や田畑に降り注ぎ、それを魚や農作物が吸収し、それらを食べた私達人間の体へとたどりつき蓄積されてしまいます。
珍しいガンを発症させる
ダイオキシンによる悪影響の中で代表的なものは、発がん性です。
リンパ癌や肺ガン、そして軟部肉腫という悪性腫瘍を発症させます。
軟部肉腫は筋肉や皮下組織などの軟部組織に発症し、極めて珍しいガンです。
肝臓に悪影響を及ぼし免疫が低下
人体にダイオキシンが侵入すると、肝臓に障害を引き起こさせて、顔や手足に腫れが発生します。
血中コレステロールや中性脂肪が増加し、顔がやたらと脂ぎったようになります。
肝臓にダイオキシンが蓄積されると、それを排除しようとする働きが強くなり、ビタミンAが体の中から排除されてしまいます。
ビタミンAが無くなると免疫が弱まるので、各種ウイルスや病原菌に犯されやすくなります。
女性の場合は女性ホルモンが体内から排除されて、その結果カルシウム不足になります。
生殖機能に障害が
ダイオキシンは生殖機能にも悪影響を及ぼします。
男性は男性ホルモンが低下し、精巣の萎縮や精子の減少がおこります。
女性は子宮内膜症が発症したり妊娠率が低下したりします。
そしてめでたく妊婦になれたとしても、流産する可能性が増加します。
メラニン色素が沈着した赤ちゃんが生まれる場合も
ダイオキシンは皮膚にも悪影響を及ぼします。
大量のメラニン色素を沈着させて肌がどす黒くなったり、酷い場合はコーラ色になってしまったりします。
冒頭でお母さんのお腹にいる時に既にダイオキシンに汚染されていると述べましたが、その影響でメラニン色素が沈着したまま赤ちゃんが生まれてくる可能性もあります(コーラベイビー)。
これは、妊婦の方にとっては怖いことこの上ない弊害です。
青汁の食物繊維とクロロフィルにダイオキシンのデトックス効果が
このような怖いダイオキシンですが、青汁の原料となる緑黄色野菜が持つ食物繊維により体外に排出されるという事が、福岡県保健環境研究所の実験により判明しています。
食物繊維にはダイオキシンを吸着させて排出する力が
血液の中をダイオキシンが流れている事を想定し、試験管内でダイオキシンの吸着実験を行いました。
結果、キャベツの食物繊維では44.2~63.0%という高い数値をたたき出したのです。
キャベツは青汁の主成分であるケールの親戚のような存在ですので、ケールにも同等の効果があるという事です。
米ヌカは非常に高い数値ですが、血液の中に米ヌカが存在する事はありえないので現実的ではありません。
またほうれん草の食物繊維を与えたラットは、食物繊維の効果によって糞の量が多くなり、4.1倍ものダイオキシンを排出しました。
クロロフィルのダイオキシン吸収抑制力は9倍
同研究所では他にも、野菜に含まれるクロロフィル(葉緑素)で動物実験を行っています。
クロロフィルは食物繊維同様にダイオキシン排出効果が高いと言われています。
実験の結果、クロロフィルを与えたグループの糞の中に含まれるダイオキシンは3.4倍にもなり高いデトックス効果が判明しました。
そして嬉しい事に、ダイオキシンの吸収抑制率も9倍となりました。
このようにクロロフィルには根本的にダイオキシンの吸収を抑制し、もし吸収してしまっても高い排出効果がある事が判明しました。
野菜のミネラルにもダイオキシン排出効果が
食物繊維やクロロフィル以外にも、野菜に含まれるセレン・亜鉛といったミネラルにダイオキシンの排出効果がある事が、多くの大学研究機関によって確認されています。
正確にいうと排出するのではなく、有害物質を体内の中において無毒化するという不思議な効力を持っているのです。
妊婦さんは是非青汁を
妊婦の方は体調がすぐれない時も多く、手間をかけて野菜料理を作るのが厳しい時も多いはずです。
そして1日に必要な野菜は300~350gと言われていますが、それだけの量を摂ろうとすると結構大変です。
そのような時には、手軽に摂れる青汁がうってつけです。
そしてカロテン等の抗酸化物質は生野菜のまま食べても体への吸収率はそれほど高くないと言われています。
でも青汁はジュース(絞り汁)ですので、生野菜よりも吸収率が高くなります。
怖いコーラベイビーを防ぐためにも、妊婦さんにこそ青汁を飲んでいただきたいと思います。
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