「青汁は健康に良いことは間違いないけど、具体的にはどういう効果があるの?」
と疑問に感じる方のために「野菜だから効果がある」といった抽象的な事ではなく、具体的な説明を致します。
青汁にはデトックス効果があり、一番効果が高い対農薬に関しては、青汁を飲まない場合と比較して15倍もの体外排出が可能です。
そしてその脅威のデトックス効果を発揮するメカニズムは、クロロフィルと食物繊維のおかげです。
デトックス実験に際し、厳密なグループ分け
マウスを使った実験では、青汁には有害物質を体内に出す効果がある事は判明していましたので、人体に対してもデトックスの実験が行われました。
実験に際してまずは青汁を飲むグループと飲まないグループに分けるのですが、有害物質の摂取量は人それぞれなので、偏りがあってはいけません。
若い人と年配の方だと、何となくですが若い人の方が有害物質をとる量が多い気がしますし。
なので、基本的に同じ物を食べる人同士で比べなければならないという事で、選ばれたのは14組・合計28名の夫婦です。
夫婦なら奥さんの手料理を夫婦揃って食べるでしょうし、外食する時も一緒に同じものを食べる時が多いでしょうから。
この28人を
- 夫(合計14人)のみが青汁を飲む
- 妻(合計14人)は青汁を飲まない
といった「男と女」というグループに分ける方法は、いただけません。
なぜなら、外食が多い旦那さんの方が有害物質を摂取する量が多いイメージが何となくありますし、男女では体格をはじめとして様々な差異があるからです。
ですので
- 7名の夫のみが青汁を飲み、その妻7名は飲まない。
- 7名の妻のみが青汁を飲み、その夫7名は飲まない。
とグループ分けされました。
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これで「飲むグループ14人」と「飲まないグループ14人」の有害物質摂取量は、ほぼ均等になります。
15倍のデトックス効果
青汁を飲むグループは朝食時及び夕食時、1日2回青汁を摂取してもらいました。
1回に飲む量は90mlですので、1日に180mlとる事になります。
そしてその配偶者は青汁を一切とらず、普通に食事をします。
この食生活を2年継続し1年目と2年目の合計2回血液を採取し、飲むグループと飲まないグループで体内の有害物質排出量にどれだけ差が出るかを調査したところ、次のような驚異的な結果となりました。
有害物質 | 飲まないグループ比での体外排出量 | |
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1年後 | 2年後 | |
ダイオキシン類 | 1.42倍 | 1.11倍 |
農薬のDDT | 14.7倍 | 1.7倍 |
これらの他に農薬のHCBも、青汁を飲んだグループは体外への排出が促進されましたが、飲まないグループは体内の蓄積量が増えるという結果となりました。
2年目になると体外への排出量が激減しているところを見ると、1年という短期間でデトックスが完了するということです。
有害物質が体内に蓄積されるメカニズム
体外に排出されるのには5~10年もの歳月が必要とされているダイオキシンが、青汁を飲むことによって短期間に排出することができるようになる理由は、青汁に含まれるクロロフィルと食物繊維のおかげです。
口から入ったダイオキシン等の有害物質が体内に蓄積されるメカニズムは、次の図のようになります。
- 口から体内入った有害物質
- 小腸で吸収
- 血液の流れで運ばれる
- 肝臓等の臓器、及び脂肪細胞に蓄積
- 血液の流れで再度循環
- 胆のう
- 胆汁と共に十二指腸に運ばれる
有害物質はいったん小腸で吸収された後、血液の流れに乗って運ばれます。
そして肝臓や脂肪細胞に蓄積されますが、ずっとそこで滞っているわけではなく、血液の流れで再度循環を開始します。
胆のうを経由した後、胆汁と共に十二指腸に運ばれて、スタート地点の小腸に戻り再度吸収されます。
この循環を繰り返し、なかなか体外に排出されませんので、次から次へと有害物質が入ってきて体内濃度が高くなってしまいます。
青汁の食物繊維とクロロフィルが有害物質を排出するメカニズム
このように延々とループする有害物質を排出する機能を持っているのが、青汁に含まれる食物繊維とクロロフィルの効果です。
この2つの成分は、最後の十二指腸から小腸へと戻る過程において有害物質に付着し、大便と共に体外へ排出します。
まるでゴミ取りネットが、洗濯機の水流にのってグルグル回るゴミをキャッチするような役目を果たし、一度キャッチしたら逃がさないのです。
なぜこのような事が可能かというと、クロロフィルとダイオキシンの形状は似ているので上手い具合にかみ合い、ダイオキシンをキャッチしやすいと考えられます。
また食物繊維は胆汁をくっつけやすいという性質があるので、有害物質を含んだ胆汁をくっつけることができるのです。
子供へ母乳を与える母親は是非
ダイオキシンは脂肪に溶けやすいという性質を持ちます。
それゆえに授乳中のお母さんの母乳に溶け込み、それが赤ちゃんの体内に入っていってしまいます。
そのような事を避けるためにも青汁を飲んでデトックスに努めましょう。
前述の表のように青汁には1年目で著しいデトックス効果が確認できています。
2年目になると効果が弱まってきていることを考えると、1年の短期間で大部分のデトックスが完了するスピーディーさを持っていることになります。
これから出産を控えている妊婦の方はもちろんのこと、もう既に出産を終えて授乳中の方も、今から飲めば十分間に合います。
未来を担う子供のために、青汁で母子共に健康な体になりましょう。
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