「もう1週間もお通じがない」
女性の約6割が、程度の大小があるにせよ便秘に悩まされているのが現状です。
特に更年期になると、便秘を訴える人は増加します。
青汁は便秘解消にも有効で、調査によってそれは実証済みです。
効果がある理由は、青汁に含まれる食物繊維にあります。
食物繊維が腸壁を刺激
便秘解消のための有効策として挙げられるのが、食生活の改善です。
具体的には青汁や野菜に含まれる食物繊維を多く摂ることです。
食物繊維は消化・吸収されないので、胃袋や小腸をそのまま通過します。
なにせ食物繊維の定義は「人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体」ですので。
食べたものは大腸で大便となるのですが、大便に混ざったこの食物繊維が大腸の腸壁を刺激します。
この刺激によって大腸が活性化し、大便を排出する蠕動運動(ぜんどう運動)が活発になり、良好なお通じが得られます。
ぜん動運動とは、うねるような運動によって進行する事をいいます。
例えるなら、いもむしやミミズの動きのようなものです。
それに加えて青汁の主成分であるケールに含まれる食物繊維は腸内の通過速度が速く(早く)、より短時間で腸内を通過するので吸収される水分が少なくてすみ、その結果柔らかい大便となるのでスムースに排泄されるのです。
食物繊維がガンを防ぐ
1970年代にイギリスの医師デニス・バーキット博士が、アフリカの農業従事者に大腸ガンが少ない事に目を付け、食生活について調査を行いました。
その結果、1日に470gもの排便量がある事がガンが少ない理由という結論に行き着きました。
現在の日本人の平均的な排便量が1日に約200gなので、この500g近い量は驚異的です。
その排便量を産み出す原動力は、イモ類や穀物類を中心とした食物繊維が多い食事だったのです。
前述したように食物繊維が多いと、便の大腸通過時間が短縮されます。
逆に言うと食物繊維が少ないと長く大腸に便が留まる事になり、悪玉菌の働きで腐敗して発がん物質を発生させます。
アフリカ農民は食物繊維を多く摂ることにより、柔らかくて大量の理想的な便を排泄することができたので、がん発症者が極めて少なかったのです。
どのくらい早く排泄できたかというと、同時期のイギリス学生が73時間に対し、半分以下の36時間で済んでいます。
アフリカの農業従事者が1日に470gもの排便量に対し、イギリス学生はわずか104gです。
これだけの差が生じた理由としては、アフリカの農業従事者は1日当たり60~80gもの食物繊維をとっていたからです。
理想的な大便
青汁を飲む食生活に変更すれば、理想的な便が出るようになります。
では1日に排泄する便の理想はどの程度かと言うと、次の3つが目安となります。
- 色は黄色。食物繊維が不足していると、茶色や褐色に近づきます。
- 量はバナナ2本分くらい。少ないという事は食物繊維不足です。
- 水洗トイレの水に浮く。短時間で大腸を通過した便は、適度な柔らかさを持っているので水に浮きます。
そして毎日規則的な排便がある事も重要です。
前述のイギリス学生との対比で分かるように、食物繊維を毎日十分とっていれば理論的には毎日安定して早く便として体外に排泄されるはずだからです。
下痢をしても心配ない
このように青汁を飲むようになると便秘は解消されますが、まれに下痢をする人もいるようです。
この原因は、青汁によって普通はお通じがよくなるのですが、時には良くなり過ぎて下痢をするようです。
人体は新たな刺激に対して反応してしまうものですので、青汁という新しい刺激に敏感になり下痢をするかもしれませんし、便秘になる可能性も考えられます。
ですが、このような反応は一時的なものですので、数日も経てばおさまる事がほとんどです。
中には便の色が緑色になってビックリする方もいますが、これは青汁に含まれているクロロフィル(葉緑素)の色なので心配はありません。
クロロフィルはダイオキシン等の有害物質を引っ付けて排出してくれる頼もしい存在ですので「ああ、頑張ってくれているんだな」と、逆に安心することができるでしょう。
おトイレ事情に関しては便秘にせよ下痢にせよ、日常生活、特に仕事に悪影響を与えます。
仕事中に思うようにトイレに行く事が許されない人も多いでしょうから。
青汁を飲んで、そのような悩みから開放されると同時に健康的な体を手に入れましょう。
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