1990年代後半にその美貌で人気を誇った女子アナウンサー雨宮塔子(あめみやとうこ)さん。
人気絶頂期の1999年に突然TBSを退社して夢であるフランス留学、2002年にはパリ在住のカリスマパティシエ青木定治氏と結婚、2人の子供に恵まれるも2015年に離婚と、紆余曲折な人生を経験してきました。
離婚後も帰国せず変わらずフランスで生活をしていましたが、「NEWS23」で実に17年ぶりにTBSへのレギュラー復帰をするにあたり、帰国する事が多くなる事が予想されます。
子供を旦那様に引き受けさせ、自分はキャスター復帰を選択した事について
「簡単に親権を手放すなんて」
というバッシングも見受けられますが、それにはフランスならではの制度と子供達の後押しという理由があったのです。
フランスでは離婚後の親権は両親が持つ
日本では離婚後は共同親権が認められておらず、どちらかの親が親権を持ちます。
これは民法第819条第1項に単独親権としてうたわれています。
それに対してフランスでは、事実婚であっても離婚した後であっても、共同親権が認められていて、両方の親が親権を行使する事ができるのです。
離婚後も、
父親は、母親と子供の親子関係を尊重せねばなりません。
同様に母親も、父親と子供の親子関係を尊重しなければならないのです。
特に「子供と一緒に生活をしない方の親と、子供との関係」は、より重視されるのです。
日本に帰国した雨宮塔子は子供と一緒に生活をしていないので、親権の行使という点ではより重視され、安心して親子関係を続けられるのです。
単独親権が当たり前で、両親ともに子供を手放したくないという思いが強い日本の慣習が雨宮塔子をバッシングした理由だったのでしょうが、それはお門違いだったのです。
離婚後も変わらぬ親子関係が続いていた
このようにフランスでは共同親権が認められているため、離婚後は両親共に子供達と生活するというスタイルをとっていました。
平日は雨宮塔子が子供たちと過ごし、週末は青木定治氏が一緒に過ごしていたのです。
父と母は離婚してしまいましたが、子供たちからすれば変わらぬ親子関係を構築できていたのでした。
キャスター復帰には子供たちの後押しがあった
このように離婚後もフランスに留まり子供たちとの生活を続けていた雨宮塔子ですが、NEWS23でのキャスター復帰にともない子供達と離れて暮らす事が多くなることでしょう。
この事で「子供たちを見捨てた」と叩かれたのですが、復帰にはもっともな理由があったのです。
復帰を後押ししたのは他ならぬその子供たちだったのです。
復帰のオファーがあった時は子供たちの事を思い断ろうとしたのですが、子供たちから
キャスターの仕事を諦めて欲しくない。
でも自分達はパリにいたいのでパパと暮らせないかな。
と言われ、そしてその事を青木定治氏に相談すると
「子供たちは私が引き取る」
と即答があったのです。
子供の事を最重視した復帰
「ママはキャスターになって。自分達はパリにいたい。」
という願いを実現したのが、今回のNEWS23での復帰となったのです。
復帰理由にはこういったバックボーンがあったと思えば視聴者の方も単なる報道番組ではなく、感情移入して見る事ができるのではないでしょうか。
加えて元々のアナウンス能力の高さには定評のあった雨宮塔子ゆえ、ブランクを感じさせない報道をしてくれる事でしょう。