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モンスターパニック好きにはたまらない新作映画「エイリアン:コヴェナント」(原題:Alien: Covenant)を本日9月15日の公開日に観てきたのでネタバレしたいと思います。
伝説的名作「エイリアン」へと繋がるストーリーということで注目の本作です。
前作プロメテウスの続編という位置づけの本映画ですが、プロメテウスが公開されたのはもう5年前にもなるので、ほとんどの方が内容を覚えていないと思います。
それでもエイリアンが出てきてドンパチするというだけで十分に楽しめるという人も多い事でしょう。
時は2104年、宇宙移住計画が行われる
ここからネタバレとなります。
地球が滅び行く運命の2104年、人類移住計画を託された宇宙船「コヴェナント号」は、アンドロイドのウォルター、船長を含む乗組員、及び2000人の入植民を乗せて移住先惑星「オリガエ-6」へと向かっていました。
オリガエ-6への到着は7年4ヶ月後ということで、乗組員及び2000人の入植者はコールドスリープ中で、アンドロイドのウォルターがコヴェナント号の管理を任されていました。
近隣に移住に適した惑星が見つかる
このような体制でオリガエ-6へと向かうコヴェナント号の前に、突如小惑星らしきものが出現し激突してしまいます。
緊急事態ということで乗組員のコールドスリープが解除され、コヴェナント号の修理が行われました。
その時に、乗組員の無線に対して不明な無線が入ります。
発信元を突き止めたところ、わずか数週間で到着する距離に存在する惑星ということが分かりました。
その惑星を調べたところ、とある太陽系の第4惑星ということが判明。
酸素濃度も19.5%と地球にかなり近く移住できる可能性が高いということで、船長の独断でその惑星を移住先とすべく進路をとったのです。
エイリアンの亜種に寄生される
その惑星に到着し、アンドロイドのウォルター及び船長を含む何名かの乗組員が着陸船で降り立ったのですが、なぜか地球上の植物である小麦が成っていたのです。
惑星の調査を行う乗組員は、皆ヘルメットをかぶっていません。
黒い微粒子状の生物がとある乗組員の耳の中に入り、体内に侵入します。
しばらくしてその乗組員は体調が悪くなり、着陸船へと帰艦します。
着陸船にたどり着いた時には相当調子が悪くなっていたので、のたうちまわり始めます。
その時、その乗組員の背中を突き破り、エイリアンと思われる生物が出現します。
腹を食い破って出てくる普通のエイリアンとは少し違いので、亜種なのでしょう。
女性クルーはそのエイリアンにパニックになり、銃で殺そうと撃ちまくります。
その発砲が燃料に着弾し、着陸船は大爆発を起こし、エイリアンもろとも死んでしまうのです。
奇しくも嵐が激しくなり、コヴェナント号との無線通信に障害が発生し、残りの乗組員達はコヴェナント号へと帰る術が無くなったのでした。
プロメテウスのアンドロイド・デイヴィッドに遭遇
同時に他の乗組員も、複数のその亜種のエイリアンに襲撃されていました。
絶対絶命かと思われた時、突如一人の男が現れてその場を治め、乗組員達を廃墟へと案内します。
そこには前作「プロメテウス」で登場したプロメテウス号があり、つまりこの惑星はプロメテウス号で脱出したデイヴィッド達がたどり着いた一意の惑星だということです。
それゆえ食料として、さきほどの小麦を栽培していたのでしょう。
そしてこの男こそが、前作に出現したアンドロイドのデイヴィッドだったのです。
デイヴィッドによる実験が行われていた
デイヴィッドは廃墟の中にある、自身の研究施設へと乗組員達を連れて行きました。
そこにはデイヴィッドによる生体実験が行われており、様々な生物が創り出されていたのです。
先ほど襲ってきたエイリアンの亜種も、デイヴィッドが創造した生物ということになります。
研究施設内でデイヴィッドと船長が2人きりとなり、気味の悪い部屋へと案内します。
そこには明らかにエイリアンの卵と思われる物体が複数あり、興味を持って上からのぞこうとした船長の顔面に、卵から飛び出してきたフェイスハガーが張り付きます。
そしてもう一人の「ロープ」という乗組員にもフェイスハガーが張り付き、体内に卵を植え付けられました。
つまりコヴェナント号への無線の発信元はデイヴィッドであり、エイリアンの母体となる人間をおびき寄せるべく発信していたのでした。
間もなくして船長の腹を突き破ってエイリアンが誕生します。
エイリアンは他の乗組員にも次々と襲い掛かります。
その頃、ウォルターとデイヴィッドのアンドロイド同士が対決を始めます。
デイヴィッドがウォルターの首に鋭利な刃物を突き刺し勝負あったかと思いきや、より優秀なアンドロイドであるウォルターはものともせず、デイヴィッドを倒すのでした。
着陸船にエイリアンが乗り込む
その頃にはコヴェナント号との無線が回復していたので、さきほど爆発してしまった着陸船とは別の着陸船が救助のために着陸しました。
ウォルター及び生き残った乗組員は、その救助船に向かって全力で疾走しますが、エイリアンもみすみす逃すわけがなく追走してきます。
乗組員が救助船の甲板に乗り込んだのを確認し、救助船は上昇を始めます。
そこへエイリアンも到着してジャンプ、救助船の船底へとしがみつきます。
脱出船にエイリアンも乗り込むというのは、エイリアンシリーズのお決まりみたいなものですね。
乗組員はエンジンの噴射や銃撃でエイリアンを殺そうとしますが、中々うまくいきません。
エイリアンの頭突きによって操縦席のガラス面にヒビが入れられて危うしとなったところで、クレーンを使った見事な方法で何とか退治することができました。
ロープの体内からエイリアンが誕生
「船内に未確認生物あり」
一件落着となり自室で横になって寝ている女性乗組員「ダニエルズ」に対し、コヴェナント号のマザーコンピュータから緊急通信が発せられました。
銃で武装して船内をチェックすると、乗組員「ロープ」が血だらけで死んでいました。
さきほどフェイスハガーに寄生されたので、おそらく腹を食い破ってエイリアンが誕生したのでしょう。
最後に母船でエイリアンとの戦いがあるというのも、エイリアンシリーズならではです。
他の乗組員が犠牲になりながらも、アンドロイドのウォルターとの連携プレイでエアロックから宇宙に放出することに成功しました。
ウォルターは乗っ取られていた
今度こそ安心ということで、オリガエ-6への7年4ヶ月の航行備えてダニエルズもコールドスリープを行う事となりました。
コールドスリープのスイッチを入れるのは、コヴェナント号の執事ともいえるアンドロイドのウォルターです。
コールドスリープカプセルに入りスイッチを入れる直前にウォルターと会話したダニエルズですが、その会話内容からウォルターではなくデイヴィッドである事が発覚したのです。
どういう事かと言うと、デイヴィッドがウォルターの首元へ鋭利な刃物を突き刺した時に、ウォルターを乗っ取っていたのでした。
確かに思い出すと、乗っ取られたような描写がありました。
コールドカプセルをバンバンと叩き抵抗するダニエルですが、スイッチを入れた瞬間に意識を失い無抵抗となったのです。
フェイスハガーの幼体の卵が現る
その後(ウォルターとなった)デイヴィッドは、口から透明な卵状のものを2個吐き出します。
中には小さなフェイスハガーが入っています。
デイヴィッドが心血を注いで創造したエイリアンという生物をみすみす手放すはずはなく、このようなかたちで惑星から持ち出していたのでした。
2個の卵は保管庫のようなもので大切に保管される事となりました。
いざとなれば2000人もの入植者が「母体」として存在するので、いつでも好きなようにする事ができるのです。
何せオリガエ-6までの時間は7年4ヶ月もあり、そして眠っていないのはデイヴィッドだけですから。
ついに明かされたエイリアン誕生の秘話
以上がエイリアン:コヴェナントのネタバレとなります。
前作プロメテウスのラストシーンではエイリアンが誕生したのを覚えているのですが、どういうメカニズムで生まれたのかはイマイチ記憶にありませんし、詳しくは描写されていなかったかもしれません。
もう5年前の映画ですので、私の記憶が曖昧だということもありますが。
プロメテウスの続編といえる、本作品エイリアン:コヴェナントでは、ついにそのルーツが明かされたという事になります。
デイヴィッドによる遺伝子操作によって作りだされた怪物、それがエイリアンです。
次なる舞台は、おそらくオリガエ-6でしょうか。
元祖エイリアンにどう繋げるかという事に期待して、続編を待ちたいと思います。