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中西麻耶は事故直後に足の切断を決意するくらい負けず嫌いなアスリートです

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中西麻耶(なかにしまや)選手といえば、事故で右足を膝下から切断する目にあいながらも、陸上競技を続ける選手です。
そのかわいい容姿に目が奪われがちですが、日本記録・アジア記録を持つスーパーアスリートな女性です。

右足は膝下12cmに位置で切断されているのですが、それに至った経緯を聞くと、何て勝気で負けず嫌いな方なんだと敬意を表さずにはいられません。
その鬼気迫るエピソードに迫ってみましょう。

中西麻耶プロフィール

  • 生年月日:1985年6月3日
  • 大阪府生まれ
  • 大分県出身
  • 中学でソフトテニス(軟式テニス)を始め、高校時代にはインターハイや国体に出場
  • 2006年9月に事故で右足の膝下を切断
  • 2007年10月:パラリンピックで100m走と200m走の日本記録樹立
  • 2008年9月:北京パラリンピックで、100m走で6位、200mで4位
  • 2016年5月1日には自身が保持する日本記録兼アジア記録を更新する等、いまだ第一線で活躍中

重さ5トンの鉄骨が右足に落ちてくる事故

中西麻耶さんは、生まれながらに右膝から下がなかったわけではありません。

高校を卒業した後、たまたま友人の会社を手伝っていたところ、建設現場に並べてあった重さ5トンもある鉄骨がドミノ倒しの様に右足に落ち、その瞬間右足の膝から下が切断されるという、とんでもないアクシデントにあったのです。

普通ならまず接合を試み、上手く接合できずに足が腐ってきた時にはじめて医師による正式な切断を考えるでしょう。
実際ご両親からもそう言われました。

ただ麻耶さんはソフトテニスに全てを捧げていたのです。
そしてソフトテニスにはプロフェッショナルの道はないので、2008年の国体を最後にソフトテニスを完全に辞める決意をした直後の事故だったのです。

接合して様子を見ていたのでは2008年の国体に間に合わないので、国体に間に合わせる事を最優先させた結果、自ら切断を決めたのでした。

義足ではソフトテニスはプレイできなかった

そして膝下12cmのところで切断がなされました。
大手術後に義足でソフトテニスのコートに立ったのですが、とてもプレイする事はできませんでした。
そしてそれは自分でも分かっていた事なのです。

ただ、周りの人達からの
「出来ないのだから無理しなくていいよ」
「あきらめたほうがいいよ」
といった無言の空気に対して何よりも立腹したのです。

中西麻耶さんは右足は無くしましたが、ハートまで無くなったわけではありませんので。

臼井二美男氏との出会いで陸上競技に

そんな思いで日々を送っていた中西麻耶さんは、スポーツ義足の第一人者である臼井二美男氏と出会う事によって陸上競技へと転向しました。
現実問題としては、義足でできるスポーツというのは陸上競技しかなかったという理由もあります。

そして事故から1年後の2007年10月には、100m走と200m走の日本記録を樹立したのですが、麻耶さんの気持ちは複雑でした。
ソフトテニスをやっていた頃は、どんなに頑張っても日本一に手が届かなかったのに、パラリンピックの陸上競技ではあっさりと日本一になったからです。
「簡単に日本一になれるってどうなの?」と

ただし、すぐに次は世界だという気持ちが沸いてきたのです。

世界との差を痛感

そして2008年の北京パラリンピックへ出場するも、100m走で6位、200m走で4位と、表彰台に立つ事はできなかったのです。
その時の気持ちを麻耶さんは

国内の大会では、絶対に勝ってやるという気迫があまりなかった。
ところが世界の舞台に立った時に、周りのアスリートの陸上への向き合いが凄く、目つきも鋭かった。
私に足りないものはこれだったんだ。
強気な私が、相手の顔を見た時に「今日は無理だ」と感じてしまったくらいですから。

と語っています。

そして選手村で仲良くなったドイツの選手に海外で練習したいという思いを伝えると、アメリカのトレーニングセンターを紹介してくれたので、渡米してトレーニングに励む事になったのです。

この負けず嫌いで強気な性格が、30歳になって自己ベストを更新する原動力となっているのは間違いないでしょう。
そして大会出場の資金捻出のためにセミヌード写真集を発売する等、尊敬の念が沸いてくると同時に、愛すべき陸上バカ一代というべき存在なのです。

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